シンクロニシティ

先日書きましたが、ここのところローウェル・ジョージのトリビュート・アルバムをずっと聴いているので、自転車を漕ぎながらその中の曲を歌ったりしているわけです。
iPodは電車の中だけ、走行中や歩行中は危険なのでダメですね。

それで昨日なのですが、病院の時間に少し余裕がありましたから吉祥寺にあるCDショップに立ち寄りました。ローウェル・ジョージの娘、イナラ・ジョージが歌う「トラブル」を口ずさみ、自転車を置いて店内に。
くまなく棚を見ることはできないのでSSW系とカントリーのみチェック。
店内には女性ヴォーカルの曲が流れていて、かなりいい感じなのですが、最近のアーティストはよく知りませんから誰の歌か判りません。
めぼしいモノがなく店を出ようとして、レジの店員さんに「いま流れている曲は誰ですか？」と尋ねますと「そこに並べているアルバムですよ」
レジ前のスタンドにあったのはイナラ・ジョージの日本デヴュー盤でした。

読売新聞の書評欄でジョン・Ａ・パウロス『数学者の無神論・・・神は本当にいるのか 』が取り上げられていました。版元の青土社の内容紹介では「複雑にして美しい大宇宙と自然界は神の創造物と信じ、神の存在を説得する論理に、異議あり。神の存在証明を、科学的・論理的に丁寧に追究したらどうなるか。数学者として宗教的熱狂をクールに分析し、信じること・信じないことの意味を柔軟に考える、思考の冒険」とあります。
ある事象が内包する関連性を偶然と捉えるか、そこに必然や法則、因果関係といったものを認めるかという問題を数学者の立場から前者である=偶然であると論じたもののようです。

信仰は不可知論であってはならないので非常に興味がある問題です。
科学は合理的であるし、でもイナラ・ジョージですからね。このようなマイナーのアーティストで偶然が起こるでしょうか？　ビートルズならあり得るかもしれませんが。