2008年 02月 24日
去年マリエンバートで |
アラン・ロブ=グリエの訃報を遅まきながら知りました。
彼が脚本を書き、アラン・レネが監督を務めた映画『去年マリエンバートで』は、青年期に観た映画の中でもルイ・マル『鬼火』と並んで忘れることができない作品です。
物語は男が、整然とシンメトリックに設計された庭を持つ城館にまぎれこむ。そこでは社交界のお歴々が集まり、退屈なパーティに興じている。男は誰の気にもかけられずに館内を歩き回り、女を見つける。女とは去年に会っていた、マリエンバートで……。女にはその記憶がないが、男に迫られるうち、過去と現在の境が消えて、男の言うような記憶を作り上げていた。二人は愛し合い、一年の後、ここで会う約束をした・・・(allcinemaより)
「去年マリエンバートで会った」と男性(ジョルジュ・アルベルタッツィ)が女性(デルフィーヌ・セイリグ)に語りかけるのですが女性は記憶していない・・・このことが延々と展開していきます。非常に難解な作品で何度観ても解読できたのかどうか判らなかったです。
ロブ=グリエは黒澤明『羅生門』にインスパイアされてこの脚本を書いたようで、ですから話は芥川龍之介『藪の中』の世界です。真実は一つではない・・・
映画はミュンヘンのニンフェンブルグ城やシュライスハイム城をモノクロで撮ったシーンが妖しげなほど美しく、冒頭のナレーション・シーンには惹きつけられました。
You Tubeに冒頭のシーンがあったのですが探せませんで、この部分でも映画の感じは掴めるかもしれません。
これは1961年作ですからもう半世紀近くも前の作品ですね。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しています。DVD化されていますので興味がある方はぜひ。
写真はSQ+PS40mmの続き。暮れの表参道です。いつものように北青山3丁目~渋谷川暗渠あたりを彷徨いていたのでした。
Bronica SQ-A+PS40mm・f4 400TMY
彼が脚本を書き、アラン・レネが監督を務めた映画『去年マリエンバートで』は、青年期に観た映画の中でもルイ・マル『鬼火』と並んで忘れることができない作品です。
物語は男が、整然とシンメトリックに設計された庭を持つ城館にまぎれこむ。そこでは社交界のお歴々が集まり、退屈なパーティに興じている。男は誰の気にもかけられずに館内を歩き回り、女を見つける。女とは去年に会っていた、マリエンバートで……。女にはその記憶がないが、男に迫られるうち、過去と現在の境が消えて、男の言うような記憶を作り上げていた。二人は愛し合い、一年の後、ここで会う約束をした・・・(allcinemaより)
「去年マリエンバートで会った」と男性(ジョルジュ・アルベルタッツィ)が女性(デルフィーヌ・セイリグ)に語りかけるのですが女性は記憶していない・・・このことが延々と展開していきます。非常に難解な作品で何度観ても解読できたのかどうか判らなかったです。
ロブ=グリエは黒澤明『羅生門』にインスパイアされてこの脚本を書いたようで、ですから話は芥川龍之介『藪の中』の世界です。真実は一つではない・・・
映画はミュンヘンのニンフェンブルグ城やシュライスハイム城をモノクロで撮ったシーンが妖しげなほど美しく、冒頭のナレーション・シーンには惹きつけられました。
You Tubeに冒頭のシーンがあったのですが探せませんで、この部分でも映画の感じは掴めるかもしれません。
これは1961年作ですからもう半世紀近くも前の作品ですね。ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しています。DVD化されていますので興味がある方はぜひ。
写真はSQ+PS40mmの続き。暮れの表参道です。いつものように北青山3丁目~渋谷川暗渠あたりを彷徨いていたのでした。
Bronica SQ-A+PS40mm・f4 400TMY
by cucchi3141
| 2008-02-24 19:44
| Bronica SQ