東宝砧撮影所 |
東宝の砧はそのなかではあまりイメージが湧かないところですね。もちろん名前は知っていますが、これは東宝の映画路線と関係があるかもしれません。
先日、仙川沿いを成城から砧に向かって自転車を漕いでいると谷戸に出会って、下りた先にこれがありました。
写真ですと大きさがピンときませんがもの凄くデカイです。圧巻。描かれたみたいですね。エア・ブラシなのか筆なのかは判りませんが4カ月かかったと守衛さん(親切な方でした)が話していました。
東宝を代表する映画でしょう。エンタテイメントでありながら実に見応えのある作品です。配役ですと宮口精二さんの久蔵が印象に残ります。ところがいまこの7人のどなたも生きておられないのです。何度も映像を見てきているだけに不思議な感じがします。
壁画が『七人の侍』なら反対側にはコイツがいるのは当たり前でしょう。
これも東宝を代表する映画です。何作つくられたのか検索するのも面倒です。
私なら第1作と2作目ですかね。カラーになってからはあまり・・・
この像は日比谷シャンテの広場にもありますね。小さいものですが。
この砧撮影所は映画製作よりも東宝争議の舞台だったのかという感懐があります。ここを米軍戦車が包囲しています。「来なかったのは軍艦だけ」という有名な表現も。争議と前後の事情についてはこちらが簡潔でありながらも客観的に記しています。占領軍の統治政策転換と併せて考えると戦後労働運動のなかでは象徴的なストです。従業員組合がここまで闘えたのも東宝の企業風土とも関係がありそうですね。
いまはその東宝も自社製作はほんどないでしょうから、施設の外部貸出などが撮影所の営業ベースになっているようです。
Mamiya C330 + Sekor 55mm・f4.5 400PR